たまには活動のことでも
ついつい普段の生活とか楽しかった思い出ばっかり書き連ねてしまうので。
ローテーション勤務も後半戦。
先週はPharmacy、今週はCBR(Community Based Rehabilitation)、来週はRHD/CHT(Reproductive Health&Community Health Team)で2ヶ月弱のローテーション勤務も終わり、その後はまたNCD(生活習慣病)クリニックに戻ります。
薬局でひたすら薬を詰める。
いろんな部署で勤務をして、産婦人科や外来や薬局など日本でも経験していない仕事ばかりだったので戸惑うこともありましたが、実際の勤務内容や診療の流れが分かったし、医療器具や薬の名前も覚えたし、何より患者さんやスタッフから存在を認識してもらって、よく声を掛けてもらえるようになったことがとっても嬉しい!
キラキラ病院での自分の知識や経験が増えたことで、最近は病棟や地域の訪問先でも生活習慣病患者さんに主体的に関わることができてるようになってきて、楽しいです。
日本の病院で勤務しているときも、夜勤の仕事を覚えたら日勤の仕事がやりやすくなったり、リーダーの仕事を覚えたらスタッフとしてどう動いたらより良いのかわかったり、全体の仕事や流れを知ることで、ひとつひとつの仕事の目的や見通しが明確になって働きやすくなったことを思い出しました。
それと単純に、NCDクリニックと比較して他部署は普通に忙しい!そうだよね、病院って忙しいところだよねって思い出しました。一通りの勤務はお手伝いできるようになったと思うので、NCDが暇なときは(というかいつも暇なので)積極的に他部署にヘルプに行こうと思います。自分の知識・技術の維持向上とスタッフとの信頼関係構築のためにも!
病棟が忙しくてお昼を食べる時間がなかったとき、奥にいるいかつくて優しい上司(看護師)が作ってくれたカップラーメン。
もちろん楽しかっただけじゃなくて、手指衛生や清潔操作などの感染対策や、物品管理や作業環境などの5S、看護師の勤務態度や接遇、優先順位の付け方、急変時対応、抗生剤の適正利用、インシデント、申し送りや医療記録の内容、退院支援、基礎看護技術・知識の個人格差、、、あげればキリがないほど気になることもたくさん!
でも今はそれを上手く伝えられる語学力、コミュニケーション力に欠けていて、そもそもいちスタッフとして満足に勤務できているわけでもなく、まだ同僚からの十分な信頼を得ているわけでもない状況で、看護師経験年数が十数年も上のスタッフたちを納得させられる十分な根拠を持って指導できるような段階に自分はおらず…ジレンマです。
まだソロモンの医療現場を新鮮に感じられる今のうちに、疑問に思うこと、是正すべきことをちゃんと見出して、そして現地スタッフと一緒になってじっくりと解決策を導き出していけたらいいなと思います。
まだまだ道のりは…長い!
今さら年越し
またまた話題が出遅れていますが、クリスマスの次のイベントと言えば年越しですね。
ソロモンでの初めての年越し。
同居してる先輩隊員のカウンターパートElizabethが1人ぼっちで年越しするはかわいそうだと言って、キラキラからトラックで40分程の実家のある村へ連れて行ってくれました。優しい。
ちなみに、キラキラにはわたしを含め3人の隊員がいますが、クリスマスの記事に書いた通り、任地を離れちゃいけないのは配属3ヶ月経過していない私だけなので、先輩隊員2人は首都や任国外で年越しをしているわけです。
子供たちと川で泳いだり、折り紙をしたり、真っ暗闇の中水浴びしたり、みんなで持ち寄ったご馳走を山ほど食べたり、深夜3時まで踊り明かしたり。
パワフルで楽しい年越しでした。
並べられたお皿にご馳走がくるのを待つ子供たち
そのお皿に尋常じゃない量のご飯を盛り付けていくお母さんたち
美味しかったけど、食べすぎた。inau ngau masu pasi mauru =お腹いっぱいで眠たい、っていうMakira langus(現地語)を教えてもらって、ずっと連呼してました。
本当は1/1から仕事始めだったので、朝一番でトラックに乗ってキラキラに戻る予定でしたが、運転手たちも飲み過ぎて、全然トラックが走っていない…。村は携帯圏外なので、病院に連絡もできず。結局キラキラに戻れたのはお昼頃、午後におそるおそる出勤してみたら、「今日はパブリックホリデーだし来ないだろうと思ったよー」とけろっと言われました。これがソロモンタイム、そしてマキラホリデーかと。
帰りのトラック。
最近病院で働いていると、「村で年越ししてたでしょー。踊ってるの見てたよー。」とたまに患者さん達から声を掛けられます。お恥ずかしい。
来年はどんな年越しになるのか、今から楽しみです。
今さらクリスマス
もう1月も終わろうとしていますが、ソロモンで過ごした初めてのクリスマスについて。
協力隊は現地の人と生活を共にすることを目的の1つとしているので、現地の人や生活に馴染むために、最初の3ヶ月は基本的に任地から移動できないことになっています。このルールや期間は国によって異なるようですが。
なので、10月に派遣されたばかりの私は、12月21日の総会のために首都に上がっても、本来なら総会後すぐ任地に帰らないといけないのですが、せっかくホニアラに上がれる貴重な機会ですし、ホストファミリーにもまた会いに行きたかったので、総会後は4泊5日でホームスティに行きクリスマスを過ごしてきました。ソロモン人と過ごすのであれば、目的は達成されるので、例外的に移動が認められています。
初めての真夏のクリスマス。
暑いのに、街行く人はみんな半袖なのに、お店にはたくさんのクリスマスグッズやおなじみ赤い服のサンタクロースが並んでいて違和感がすごい。車で迎えに来てくれたホストファミリーはノリノリクリスマスモードでした。そしてお家の前のビートルナッツ売り場も全力でデコレーション。
チキンの丸焼きとか食べるのかしらと思ったら、ご飯はいつも通り。安定の日本のカレー作り。そして生活もいつも通りのんびり。カヌーに乗ったり、木から採ったばかりのココナツの皮を剥いたり(予想以上に大変…)。
でも12/25の日曜日にはみんなでおしゃれして、ちょっと遠くの大きな教会にお祈りに行きました。ダンスとかもあってとても楽しかったです。うっかり自分のアイランドドレスを持っていくのを忘れて、27歳が17歳の子の服を借りるというちょっぴり恥ずかしい出来事もありましたが、まぁソロモンだしセーフということで。
前回同様、マンゴーやレモンやココナツなどたくさんお土産を貰って、帰ってきました。南国って一年中マンゴーが食べれるもんだと思ってたんですが、意外と時期が限られているらしく、もうマーケットには売っていないので、貴重なマンゴーは冷凍してちびちび食べています。
キラキラでの日々の生活の中ではあまり実感がなかったけれど、ホストファミリーとの会話が前回より断然スラスラできて、ピジン語少しは上達したのかしらと嬉しい発見もありました。
ちなみにホームスティの前日には、先輩隊員のお宅にお邪魔して、たくさんのご馳走とプレゼント交換と日本風のクリスマスパーティもしっかり楽しみました。
スヌーピー・バナナ・キラキラ
小学生のころからずっと犬を飼うのが夢でしたが、わたしの世話でいっぱいいっぱいだと言われ両親に犬を飼うのを許して貰えませんでした。
ソロモンに来て、思いがけず念願叶ってスヌーピーと一緒に暮らすことができました。
スヌーピーにはウイスキーという彼氏がいて、めでたく妊娠しました。
でもウイスキーは、わたしが総会で首都に上がっている間に他の犬に噛まれて死んでしまったそうで…!あんなにラブラブだったのに、ヌッピーはシングルマザーになってしまいました。
どんどん大きくなるお腹。
で、一昨日からヌッピーの姿が見えないなぁと思っていて、昨日の朝子犬の鳴き声がして、家の裏の工事現場を見に行ったら、藪の中に産まれたてでへその緒がまだついた子犬が1匹と資材置き場の下で亡くなっているヌッピーを見つけました。工事現場のおじさんたちがヌッピーを引っ張り出して埋葬してくれたのですが、怪我とかはしてなさそうだったので多分出産で死んでしまったのだと思います。
その後さらに4匹子犬が見つかって、孤児になってしまった5匹のおちびさんたちを引き取りました。
真ん中の子は弱っていて、ミルクもあまり飲めず死んでしまったので、ヌッピーの隣に埋葬しました。
残りの4匹は今のところ元気です。
3〜4時間毎にミルクをシリンジであげて、おしりを刺激してトイレをさせて、25〜30℃を保てるよう湯たんぽを用意しています。初めての子育て…なかなか大変です。
病院からダンボールやガーゼをもらって、住環境も徐々に整ってきました。
キラキラには犬用のミルクもドッグフードももちろん売ってないので、牛乳とココナツミルクと卵とココナツオイルとお湯で人工ミルクを作っています。シリンジでミルクをあげるのはあんまり良くないみたいなので、ゴム手袋とガーゼでどうにか偽おっぱいを作れないか試行錯誤中です。
ヌッピーの分まで、子犬たちがすくすく大きくなってくれることを祈るばかりです。でも、今は目も開いてないし、ぴーぴー鳴いて転がってるだけですが、そのうちやんちゃに走り回って目が離せなくなるのが怖いです。
飼えるのはきっと1匹くらいなので、2カ月くらいしたら貰い手を探すつもりです。というか産まれる前からすでにいろんな人から欲しい欲しいと言われています。
とりあえず色と模様で仮名を付けました。しろ(♂)、くろ(♂)、せん(♂)、まる(♀)です。生後2日ですが結構個性があって、しろはお寝坊さん、くろは頑固、せんは甘えん坊で食いしん坊、まるは自由奔放で泣き虫といった感じです。
若干3歳のヌッピーが出産で亡くなってしまうなんて思ってもいなかったので、とても悲しいですが、ヌッピーが残してくれたおちびさんたちのお世話に忙しく、寂しさも紛れています。
あほで、心優しくて、甘えん坊で、かわいかったヌッピーの冥福を祈りながら、子育てがんばります。
2018年
あけましておめでとうございます。
キラキラでは電波の悪さを理由に、
総会のため上がった首都では久しぶりの都会を堪能する忙しさを理由に、
ブログ更新をさぼっていたらすっかり年が明けてしまいました。
12/18〜29までは首都ホニアラに滞在し、隊員総会に出席したり、10月末にビレッジステイで訪れたLesianaのホームステイ先にまた泊まったりしていました。
ホニアラでは同期隊員のお家に泊めてもらって、久しぶりに洗濯機やお湯のシャワーや電子レンジといった文明の利器たちと触れ合ってきました。
地方隊員が首都に上がると、首都の空気の悪さやテンションが上がって連日遊びすぎて蓄積する疲労から体調を崩しやすいと言われているのですが、わたしも例に漏れずキラキラに戻る2日前から咳、倦怠感、寂しさに襲われました。
首都は便利だし同期隊員もたくさんいて楽しいけれど、落ち着いて暮らせるのはキラキラだなと帰ってきて再実感しています。日本から送ってもらったうどんと梅干しを食べてのんびり1人のお正月を過ごして、体調もだいぶ良くなりました。
年越しは仲良くしてもらっているソロモン人の村にお邪魔して、深夜3時半まで踊って過ごしました。みんな時計を持っていないし、そもそも特に時間も気にしていないので、0時になるのをいそいそとカウントダウンしたのはわたしだけで、1時過ぎ頃やっと「Happy New Year!」とみんなで言い合うのがとってもソロモンらしくて楽しかったです。
キラキラ病院でのローテーション勤務はまだ続いていて、1/1から一般病棟での勤務が始まりました。最初は1週間ずつローテーションの予定でしたが、短かったので各病棟勤務は2週間ずつに延長してもらうことにしました。
ちなみにソロモンのパブリックホリデーは1/1だけのはずですが、1/2も薬局や事務やマラリア検査室は閉まったままだったり、ホリデーが終わっているはずの看護師が出勤してこなかったり、やっぱりのんびりしています。ホリデーの自主延長が割と普通にあるようで、マキラホリデーと呼ばれています。
勤務する中で問題に感じることも多々ありますが、日本とは違いが大きすぎて、でも現状で成り立ってはいて、何を改善していくことが誰にとってどういいのか、まだまだ分かりません。
ひとまずは、ピジン語の習得と1人のスタッフとしてちゃんと認識して貰えるように、ぼちぼち頑張ります。
そういえば、ヌッピーが妊娠していました。
いつ子犬が産まれるか…どきどきわくわくです。
ローテーション勤務開始
こんばんは。
深夜3時のソロモンです。
雨と雷の音がすごすぎて起きてしまいました。キラキラの道路は土なので朝が心配です。少し離れた村から乗り合いトラックで出勤している同僚や通学している中学生とかもいるようなので、あんまりべちゃべちゃになったらトラックが走らなくて、その人たちはキラキラまで来れないそうです。
「南の島の大王は〜♪」っていう歌を思い出しました。風が吹いたら遅刻して、雨が降ったらお休みのやつ。本当なんだなぁ。
あとは足首の虫刺されがすごく痒いです。ボイラが怖いので、とりあえずデルモベート+ゲンタシン軟膏を塗りたくってみました。虫刺されや小さな傷に黄色ブドウ球菌などから感染が広がるのをボイラってこっちでは呼ぶらしいのですが、炎症が悪化して結構ひどい蜂窩織炎になることも珍しくないようで、恐れています。同期の首都隊員も早速ボイラの診断をされて、抗生剤とか処方されてました。
さて、今週から病院内の各セクションのローテーション勤務が始まりました。最初の1週間は、周産期医療と地域医療のセクションです。
1週間の予定はこんな感じ
周産期医療の部門では外来で赤ちゃんの身体測定や妊婦さんの診察をしたりします。あとは途上国では欠かせないファミリープランニング(家族計画)で、jadelleっていうホルモン避妊薬がソロモンでは一般的と教わりました。3cmくらいの小さな棒を上腕の皮下をちょこっと切開して埋め込むらしく、IUCDより安価で簡便なんだそうです。有効期間は5年。
地域医療っていうのは、マキラウラワ州にはキラキラ病院以外に看護師や准看護師だけが駐在している診療所が40ヶ所くらいあるのですが、それらの診療所を巡回して医薬品の補充をしたり、村を巡回して子供達にワクチン接種をしたりする部門です。
トラックの荷台に乗って村を移動して、片っ端からビタミンAのカプセル飲ませて、寄生虫の予防薬渡して、ワクチン未接種の子に注射します。見慣れない外国人であるわたしが車から降りるだけで子どもに泣かれたりします。楽しいです。
メディカルレコードという個人個人のカルテのような小さな冊子をみんな持ってきます。たまになくしちゃうようですが。
海辺でのワクチン接種。のんびり心地よかったです。
巡回の途中でパイナップルやマンゴーやサトウキビをもらいました。それをトラックの荷台でむしゃむしゃ食べて、皮は草むらへポイします。
昨日は途中で貝とバナナをココナッツミルクで煮たやつを買って食べたのですが、ソロモンで食べたローカルフードの中で1.2を争うくらい美味しかったです!
金曜日も1日村を巡回するようなので、同僚の分もおにぎり作って持って行こうかと思います。
任地キラキラ
任地キラキラに着いて2週間が経ちました。
ソロモンはのんびりした国ですが、そのソロモン人にも「キラキラ?あーあのslowなところね。バナナ食べておいでね。」って言われるような、のーんびりしたところです。それとキラキラには100種類以上のバナナがあるっていわれてるようです。今のところ8種類くらいはマーケットで見ました。料理に使うお芋みたいなバナナとかいろいろあります。
キラキラは全長800メートルくらいの四角い道に病院や教会や警察署や銀行やマーケットなどの町のすべてが揃っています。JICA に提出する書類に、日常生活圏略図というものがあって、わたしが3分で作成した地図がこちら。
実際全然略してなくて、本当にこのままの町です。この中にちっちゃなストアとか住居が点在しています。
自宅は元州知事のお家らしく、とっても広いです。ベッドルームが3つあって、先輩隊員と2人暮らしをしています。
シャワーヘッドがなくて蛇口も壊れてるのでホースからずっと水が出ているのとか、廊下の床から常に水が溢れてるのとか、洗濯は全部手洗いとか、ごみは庭で燃やすとか、日本と違うのはそのくらいでしょうか。
犬も飼っています。多分わたしの前任者の方が飼い始めた、スヌーピー・B・キラキラ。ヌッピーと呼ばれています。あほかわいいです。
病院では生活習慣病クリニックでカウンタパートと一緒に外来診療をしています。昨日初めて主体的に患者さんの診察をさせてもらいました。血圧測って、血糖測って、症状聞いて、塩分控えてね、ちゃんと薬飲んでね、また来週来てねって感じで、やってることは訪問看護と似てます。日本から来たばかりの、ピジン語も下手くそな看護師の話をうんうんって聞いてくれるソロモン人のおおらかさに感謝です。患者は1日0〜5人くらい。ひまです。
ひまな時は外来とか一般病棟をふらふらしに行きます。この間は、ブッシュナイフで手背の骨まで切っちゃった人の縫合(!)を外来の処置室(!)で看護師(!)がやっているのを見学しました。ソロモンおそるべし。
今はちょうど医師も医学生もいなくて、看護師がなんでもやってるみたいです。
来週からは各科を1週間ずつローテーションで回る予定です。勤務開始は8時のはずですが、来週の配属先の人に確認したら「8時すぎにおいでね、9時くらいにくる人もいるからね、ソーリーソーリー。」って言われました。
あとは今、生活習慣病のエクササイズプログラムとして他の州から青少年活動隊員のJOCVを呼んでZUMBAをやるっていう計画を進めています。簡単な企画書を作って看護部長に交渉したら、わりとすんなりOKがでて一安心。これから予算をもらうための文書を書かなきゃいけません。英語のformal letterなんて書いたことないですが、カウンタパートが校正してくれるそうなので頑張ります。