ぽんのこつ

青年海外協力隊ソロモン看護師隊員の備忘録です。

ローテーション勤務開始

こんばんは。

深夜3時のソロモンです。

雨と雷の音がすごすぎて起きてしまいました。キラキラの道路は土なので朝が心配です。少し離れた村から乗り合いトラックで出勤している同僚や通学している中学生とかもいるようなので、あんまりべちゃべちゃになったらトラックが走らなくて、その人たちはキラキラまで来れないそうです。

「南の島の大王は〜♪」っていう歌を思い出しました。風が吹いたら遅刻して、雨が降ったらお休みのやつ。本当なんだなぁ。

 

あとは足首の虫刺されがすごく痒いです。ボイラが怖いので、とりあえずデルモベート+ゲンタシン軟膏を塗りたくってみました。虫刺されや小さな傷に黄色ブドウ球菌などから感染が広がるのをボイラってこっちでは呼ぶらしいのですが、炎症が悪化して結構ひどい蜂窩織炎になることも珍しくないようで、恐れています。同期の首都隊員も早速ボイラの診断をされて、抗生剤とか処方されてました。

 

さて、今週から病院内の各セクションのローテーション勤務が始まりました。最初の1週間は、周産期医療と地域医療のセクションです。

1週間の予定はこんな感じf:id:hikari0408:20171123030146j:image

周産期医療の部門では外来で赤ちゃんの身体測定や妊婦さんの診察をしたりします。あとは途上国では欠かせないファミリープランニング(家族計画)で、jadelleっていうホルモン避妊薬がソロモンでは一般的と教わりました。3cmくらいの小さな棒を上腕の皮下をちょこっと切開して埋め込むらしく、IUCDより安価で簡便なんだそうです。有効期間は5年。

地域医療っていうのは、マキラウラワ州にはキラキラ病院以外に看護師や准看護師だけが駐在している診療所が40ヶ所くらいあるのですが、それらの診療所を巡回して医薬品の補充をしたり、村を巡回して子供達にワクチン接種をしたりする部門です。

トラックの荷台に乗って村を移動して、片っ端からビタミンAのカプセル飲ませて、寄生虫の予防薬渡して、ワクチン未接種の子に注射します。見慣れない外国人であるわたしが車から降りるだけで子どもに泣かれたりします。楽しいです。

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メディカルレコードという個人個人のカルテのような小さな冊子をみんな持ってきます。たまになくしちゃうようですが。

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海辺でのワクチン接種。のんびり心地よかったです。

巡回の途中でパイナップルやマンゴーやサトウキビをもらいました。それをトラックの荷台でむしゃむしゃ食べて、皮は草むらへポイします。

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昨日は途中で貝とバナナをココナッツミルクで煮たやつを買って食べたのですが、ソロモンで食べたローカルフードの中で1.2を争うくらい美味しかったです!

金曜日も1日村を巡回するようなので、同僚の分もおにぎり作って持って行こうかと思います。

 

任地キラキラ

任地キラキラに着いて2週間が経ちました。

ソロモンはのんびりした国ですが、そのソロモン人にも「キラキラ?あーあのslowなところね。バナナ食べておいでね。」って言われるような、のーんびりしたところです。それとキラキラには100種類以上のバナナがあるっていわれてるようです。今のところ8種類くらいはマーケットで見ました。料理に使うお芋みたいなバナナとかいろいろあります。

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キラキラは全長800メートルくらいの四角い道に病院や教会や警察署や銀行やマーケットなどの町のすべてが揃っています。JICA に提出する書類に、日常生活圏略図というものがあって、わたしが3分で作成した地図がこちら。

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実際全然略してなくて、本当にこのままの町です。この中にちっちゃなストアとか住居が点在しています。

自宅は元州知事のお家らしく、とっても広いです。ベッドルームが3つあって、先輩隊員と2人暮らしをしています。
シャワーヘッドがなくて蛇口も壊れてるのでホースからずっと水が出ているのとか、廊下の床から常に水が溢れてるのとか、洗濯は全部手洗いとか、ごみは庭で燃やすとか、日本と違うのはそのくらいでしょうか。
犬も飼っています。多分わたしの前任者の方が飼い始めた、スヌーピー・B・キラキラ。ヌッピーと呼ばれています。あほかわいいです。f:id:hikari0408:20171119030539j:image

病院では生活習慣病クリニックでカウンタパートと一緒に外来診療をしています。昨日初めて主体的に患者さんの診察をさせてもらいました。血圧測って、血糖測って、症状聞いて、塩分控えてね、ちゃんと薬飲んでね、また来週来てねって感じで、やってることは訪問看護と似てます。日本から来たばかりの、ピジン語も下手くそな看護師の話をうんうんって聞いてくれるソロモン人のおおらかさに感謝です。患者は1日0〜5人くらい。ひまです。
ひまな時は外来とか一般病棟をふらふらしに行きます。この間は、ブッシュナイフで手背の骨まで切っちゃった人の縫合(!)を外来の処置室(!)で看護師(!)がやっているのを見学しました。ソロモンおそるべし。
今はちょうど医師も医学生もいなくて、看護師がなんでもやってるみたいです。
来週からは各科を1週間ずつローテーションで回る予定です。勤務開始は8時のはずですが、来週の配属先の人に確認したら「8時すぎにおいでね、9時くらいにくる人もいるからね、ソーリーソーリー。」って言われました。

あとは今、生活習慣病のエクササイズプログラムとして他の州から青少年活動隊員のJOCVを呼んでZUMBAをやるっていう計画を進めています。簡単な企画書を作って看護部長に交渉したら、わりとすんなりOKがでて一安心。これから予算をもらうための文書を書かなきゃいけません。英語のformal letterなんて書いたことないですが、カウンタパートが校正してくれるそうなので頑張ります。

 

ビレッジステイ

語学訓練の最後に、4泊5日でビレッジステイに行ってきました。

任地が首都の隊員は飛行機で他の島の村へ、首都以外の隊員はバスなどで首都の村へそれぞれ行きます。

 

先輩隊員から、ビレッジステイで虫を食べたとかトイレは海だったとかいろんな話を聞いていて、とてもワクワクしていました。結局わたしのステイ先はリーフハウスの中にバスルームがちゃんとあって水洗トイレを使いましたが。

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お父さん、お母さん、17〜6歳の5人の子供の7人家族の中で、のんびりピジン語で暮らしました。日本のカレールーを持って行って作ったり、日曜日に教会に行ったり、子どもたちのサッカーの試合を観たり、

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家の目の前の海に毎日潜って海ぶどうみたいなのを取って食べたり、f:id:hikari0408:20171102220359j:image

庭に生えてるマンゴーを毎日たらふく食べたり。マンゴーの皮を歯で齧って剥けるようになりました。

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お土産のマンゴーを40個くらい頂いて、毎日必死に食べています。

 

ごはんは美味しかったけど、とにかくライスが多くて野菜が少ない。食生活や生活習慣を垣間見て、ソロモンの糖尿病患者の多さも納得です。f:id:hikari0408:20171102211911j:image

朝ごはんはパンかクラッカーと砂糖たっぷりのコーヒーミックス。

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初日の夜はホストファザーが鰹を捌いてくれました。

 

首都のホニアラに帰ってきて、人混みと車の多さにびっくり。任地が地方でよかったなぁと思いました。いよいよ明日からキラキラです。

 

半年

はてなブログからメールがきて、ブログの開設から半年経ったそうです。半年前には今の生活は想像できていなかったなぁ。

そして、ソロモンに来てからはやくも16日が経過しました。

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暑くてのんびりしたソロモンに少しずつ適応できているのでしょうか。

1番の変化は足の裏。とんでもなく厚く、硬くなってます。これはおそらく加齢とかそういうのではなく、ソロモンのせいです。

ソロモンは裸足で歩いてる人も結構いて、熱くて固いであろう穴だらけのアスファルトを物ともしてません。皮膚の構成がきっと私とは違うんだって思ってたけれど、日に日に変化する自分の足の裏。毎日よく歩いてるので、鍛えられているんですね、多分。もちろんサンダルは履いてますよ。

 

足の裏の話はこれくらいにして、

いよいよピジン語のレッスンが始まりました。

 

Nem blong mi Hikari. Mi kam from Tokyo long Japan.  Waka blong mi nes. Mi bae waka long Kirakira hospital long Makira province fo prevention NCDs.

これが簡単な自己紹介です。名前と出身と仕事(nesってナース)と働く場所とやること。

Pijinは口語だけなので、書き起こすのは音をなんとなくローマ字っぽい感じにしてるので、読み方もほとんどそのまま。簡単です。

前置詞はだいたいlongで読み方は(ロー)。

たまにforはfo(フォ)で使います。

I.my.me.mineは全部mi(ミ)。

youは全部iu(ユ)。he.she.itは全部hem(ヘム)。

時制はなくて、文脈やastade(yesterday)やtumoro(tomorrow)などから判断したり、willの代わりにbae使ったり使わなかったり。

ルールは単純ではあるけれど、語彙が少ない分文脈を読み取るのが重要かつ難しい。

でもピジン語とっても可愛くて好きです。

talk=toktok(トクトク)

pig=pigpig(ピグピグ)

kids=pikinini(ピキニニ)

jogging=ranran(ランラン)

wash=waswas(ワスワス)

take a shawer=suimsuim(スイムスイム)

ちなみにswimも同じくsuim。水浴び的な単語を一括りにしてしまうのがSolomon Pijin。1つの動詞がもつ意味がたくさんありすぎます。

9日間の授業のあと、5日間のビレッジステイで実践の予定です。Mi bae toktok Pijin tumas long village.

 

それが終わったらいよいよ11/3にキラキラへ行きます。みんなで料理作ったり、映画見たり楽しく過ごせるドミ生活もあと少しです。

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No wari wari! (Don't worry) 

 

ソロモン着きました。

 

10/4に出国し、10/5お昼過ぎにソロモンに到着しました。

 

暑い。そしてネットが繋がらない。

キラキラのネット環境はもっと過酷だとか。

 

でも先輩隊員たちに優しくして貰って、ドミで同期と楽しくやっております。

パイナップルがおいしい。

 

f:id:hikari0408:20171007220341j:image坂の上のドミトリー

 

初めの1ヶ月はドミで過ごしながら、オリエンテーションピジン語のレッスンを受けて、最後にビレッジステイをする予定です。

わくわく。

 

出国準備

 

ソロモンへの出発まであと1日。

9/25から同期がぞくぞくと派遣されていて、いよいよ自分の番がきてそわそわしています。

自分のパッキングもままならないまま、昨日はガボンの子の見送りに羽田へ、今日はペルーの子の見送りに成田まで行く予定です。

 

訓練が終わってからの3週間、何してたかっていうとひたすらやりたいことしてました。

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協力隊の同期に会うために京都行って、山口行って、函館行って、祖父母に会いに栃木に行って、地元や高校や大学や前の職場の友達に会って、姪と遊んで、家族とご飯食べて。毎日おいしいものをたくさん食べてます。

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訓練所にいた時のような運動習慣がなくなった今、どんどん肥えてきています。生活習慣病の対策をする看護師があんまり太るのはちょっと問題ですね。

あとは、その合間合間に表敬訪問や区役所での手続き(住民票、健康保険、年金など)やソロモンに持って行くものの選別をしていました。amazonや100均にとてもお世話になっていますが、物を買えば買うほど不安になってしまう。でも、ソロモンで生活してる人がいるんだから、ソロモンにあるもので生きて行けるはず…!

しかし、パッキングがちっとも終わる気がしません。ソロモンは預け入れ荷物は個数制限なし合計30kgまで、手荷物は7kgまで。1kg超過するごとに7800円の追加料金です。EMSの方が断然安い(10kg15000円弱くらい)けれど、確実に届く保証はないです。調味料やタオルなど、最悪無くなっても諦められるものを郵送しようか迷いどころ…

今日は朝一で皮膚科に行って先生と相談しながら2年分の薬(抗生剤とか化膿止めとか)を貰って、これから携帯の解約?停止?の手続きに行ってきます。なんでもかんでもギリギリです。

 

ありがたいことに、たくさん送別会をしてもらいました。サプライズだったり、ばればれのサプライズだったり、いつも通りののんびり会だったり。まわりの人に恵まれてとても幸せです。

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それでは、ソロモン行ってきます。

ヘアドネーション

訓練を終えて、念願のヘアドネーションに行ってきました。

ヘアドネーションについては以前にも書きましたが(http://hikari0408.hatenablog.com/entry/2017/04/23/221232)、病気などを理由にカツラが必要な子供達のために髪の毛を寄付することをヘアドネーションと言います。

 

 

31cm以上切れるくらい髪の毛を伸ばして美容院へ行きます。

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髪の毛をくくります。

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切る!

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自分でも切る!

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切ったやつ。傷んでても大丈夫。

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提携の美容院なら、ヘアドネーションをしているNPO法人に無料で郵送をしてくれます。

整えてもらう。2年間なにもしなくても大丈夫なように。

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軽いー。2年後またできたらいいなぁ。