ぽんのこつ

青年海外協力隊ソロモン看護師隊員の備忘録です。

Aorigi出張 その1

だいぶご無沙汰していました。f:id:hikari0408:20181001150127j:image

9/22〜29までサンタカタリーナ島のアオリギというところにワークショップのため出張へ行きました。
サンタカタリーナ島はマキラ州の南東に位置する小さな島で、スピアファイティングという槍を投げ合う伝統的な戦闘が有名なんだとか。現在では観光用として毎年5月頃にイベントが開かれていて、来年は観に行ってみようかと思っています。

今回のワークショップは病院主催ではなくNGO団体のWorld Visionから地域のヘルスワーカー(クリニックの看護師やVillage Health Volunteer)を対象にNCDに関するワークショップを開催してほしいという依頼を受け、カウンターパートと2人で参加してきました。
わたしもカウンターパートも2人してギリギリにならないと頑張れないタイプで出発間近になってひーひー言いながらプレゼンを準備。

土曜日のお昼頃キラキラを出発し、1番速いエンジンを載せたOBMで2時間半程でアオリギに到着。前回の出張と同じイメージで、携帯圏外、掘っ建て小屋に雑魚寝、シャワーは川、トイレは海かなーと思っていたら、観光客の来るアオリギには電波がたまに繋がるロッジなるものがあり、鍵付き1人部屋に寝泊まりできました。鍵といっても内側に付いてる釘を回して固定?するだけなので、外に出る間は開けっ放しになるんですけど。ロッジにはレインタンクのシャワー(という名のバケツに水溜めるタイプのやつ)と水洗トイレもあって、感動的でした。もちろん便座はないし、3日目くらいからパイプが壊れて水洗じゃなくなりましたが。f:id:hikari0408:20181001145821j:image

ワークショップは月曜日からなので、日曜日はお休み。移動するの今日でよかったんじゃ…と一瞬思いましたが、日曜は安息日だし、ボート移動だから天気の不安もあるし、ここはソロモンだから、いいんです。ロッジの料理係のおばちゃんにのんびり村を案内してもらいながら甘いことで有名なアオリギのココナッツを3つ飲み干しました。おいしい。

で、いよいよ月曜日からワークショップがスタート。予定開始時間から30分遅れの安定したソロモンタイム。
内容はNCDの概要とソロモンの現状、糖尿病や高血圧症のマネジメント、患者教育、コミュニティへの啓発等について。わたしは糖尿病患者へのフットケア、生活習慣病予防のための運動習慣、栄養、参加者を対象とした健康診断の実施と結果についてのプレゼンを担当しました。

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なんか文章にすると仕事した感が出てますが、ピジン語でのプレゼンはまだまだ難しく、カウンターパートや他の看護師に助けてもらいながらどうにかこうにか終了…。患者さんと一対一で話すのはいいのですが、複数の医療者を前に喋るのってやっぱり緊張するし苦手です。
わたしたちNCDのパートは月〜水の3日間の予定で、木〜金はキラキラ病院の薬剤師が来て別のワークショップを行う予定だったのですが、火曜日から天気が怪しくなり、水曜日にサイクロンが発生、木曜日にマキラを直撃、海大荒れでボートがキラキラを出れず…結局丸々5日間NCDがワークショップをすることになりました。といっても木曜日の午後はサイクロンがすごすぎてワークショップどころじゃありませんでしたが。バナナの木が倒れ、ココナッツが落ち、ワークショップ会場(ただの木の小屋)の屋根も吹き飛ぶんじゃないかと思いました。
もちろん他のプレゼンの準備なんてしていませんでしたが、ちょうどその週の土曜日、9月29日がWorld Heart Dayという情報が保健省から入り、急遽ポスターを作って、RHD(リウマチ性心疾患)に関するプレゼンを追加で行ったりして、なんとか乗り切りました。アドリブの上手なカウンターパートでよかったよかった。

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それとその週はちょうどコミュニティの教会のイベントがあり、そのイベントにも参加しました。
なんだかやたら長くなってきたので、続きます…。