ぽんのこつ

青年海外協力隊ソロモン看護師隊員の備忘録です。

NCDスクリーニングツアー

配属からはや7ヶ月。
ずーっと延期、延期になっていた出張にやっと行くことができました。
キラキラからOBM(エンジン付きボート)で1時間半くらいのUgiという島に、生活習慣病のスクリーニングツアーへ。
目的は、生活習慣病患者やリスクのある人の早期発見、早期治療と予防の指導、生活習慣病に関する啓発活動です。
6日間の日程で、12の村をまわります。

出発前日になってもボートの確保ができていない、病院からのボートのガソリン代や出張のための食費等も支払われていない、出発当日の朝になってもまだ出発時間が分からない、カウンターパートの電話も壊れていて繋がらない、という安定の?ソロモンっぷりでしたがどうにかこうにか夕方に到着、カップラーメンを食べて1日目は終了しました。
次の日から、1日に2〜4つの村をまわり、30歳以上を対象に血圧、血糖、身長、体重、BMIの測定、喫煙、飲酒、ビートルナッツの有無、家族歴の聴取等を行いました。

患者さんへの結果のフィードバックが曖昧とか、スクリーニング実施について住民への周知不足とか、効率の悪さとか、医療物品の不足とか、啓発活動の準備不足とか、そもそもスケジュールがタイトすぎるとか…反省点、改善点は山ほどありますが、初めてNCDの出張としてコミュニティを巡回し、キラキラとはまた違う生活習慣を見ることができて、とっても楽しかったです。

肥満度や高血圧、高血糖の人の割合が村によってすごく差が大きかったのが印象的で、今後、食事内容や運動習慣についてより詳しく調査をしたいなと思いました。初めての出張だったのと、時間的にもハードだったので、今回は基本的なスクリーニングだけで終わってしまったのはしょうがないかなと思いますが下準備の大切さを痛感。

砂浜で健診したり、f:id:hikari0408:20180714193013j:image
ブッシュの中を歩いて村に向かったり、f:id:hikari0408:20180715001041j:image
各村に折り鶴モービルを配り歩いたり、f:id:hikari0408:20180715000838j:image
貝や伊勢海老や海亀を山ほど食べたり、f:id:hikari0408:20180715000851j:image

初日に泊まっていた家の階段から滑り落ちて腰を強打し、翌日以降のボート移動で波の揺れの中痛みに耐え続けるとか、藪の中を20分歩いて川に行ってシャワーと洗濯をするとか、トイレは海とか、行く村全部で芋やバナナが出てきてフードファイトし続けて6日で体重が3キロ増えたとか、愉快な思い出もたくさん。
同僚がナイトダイブしにいって、信じられない量の魚を捕ってきてくれて、我が家の冷凍庫は今魚でいっぱいです。