我が家
自宅について紹介します。
協力隊員の住居は基本的には配属先が提供することになっています。住居に関してはJICAの安全基準がいろいろとあり、窓にフェンスがついてることとかドアの施錠が3つ以上とかその他もろもろ条件を満たさなければなりません。ソロモン、とくにキラキラなどの地方にはリーフハウスもまだまだ多く、JICAの安全基準を満たす住居はなかなかありません。
で、配属先であるキラキラ病院が提供してくれているのが、元州知事の家だった我が家。ベッドルームが3つ、シャワーや水洗トイレのついたとっても大きくて素敵なお家です。2〜3年ほど前から先輩隊員が代々暮らしているので、生活に必要なものは全て揃っていて、特に不自由なく暮らせています。
まずキッチン。ガスコンロが2つとオーブンと冷蔵庫。ガスボンベは自分で交換します。買って持って帰ってくるのが重くて大変です。日本から送ってもらったり、首都で買ってきた調味料たちを大事に大事に使って毎日おいしいご飯を食べています。キラキラではマーケットで軽食的なもの(フィッシュ&チップス、パン、ドーナツなど)は売っていますが、もちろんレストランなんて存在しないので、如何に自炊環境を整え食生活を充実させるか、とても大切です。
リビング。広い。キッチンカウンターがありますがすっかり食材の収納スペースです。毎朝、テーブルや床にたくさん落ちているヤモリのフンを掃除するところから始まります。洗濯物もどけずに写真をとったのはご愛嬌。
バスルーム。お風呂というかシャワー。シャワーヘッドは付いてません。蛇口も機能しません。ホースから絶え間なくでる水を浴びます。使わないときは、紐でホースを縛ります。トイレは至って普通の水洗トイレです。
廊下。電球が切れていますが、天井が高すぎて交換できません。あとなぜかたまに床から水が出て来ます。病院に修理を依頼してますが、ソロモンタイムゆえ、なかなか事が進みません。生活に支障がないので、まあいいとしましょう。ところどころタイルの色が違う理由は知りません。
ベッドルーム。マラリア対策に蚊帳必須。部屋の中に収納スペースが一切ないことだけが残念なポイント。でも首都で買った壁掛けの洋服入れが大活躍してくれています。ソファーの上にあるのはJICAから支給される防犯用メガフォンです。
正面玄関。バルコニーのタイルが取れかかっています。外側から鍵が掛けられないので、出入りは勝手口から。たまーに夜中、酔っ払いがきてノックされますが居留守を決め込みます。
勝手口とレインタンク。水道の水は川から直接引いてる水なので、雨の日は濁ります。料理や飲み水はレインタンクを使います。所詮これも屋根を伝って溜まった雨水ですが、とくにお腹を壊すこともなく過ごしています。
庭。生ゴミは庭の端っこへポイ、その他のゴミは別の端っこで燃やします。パイナップルが3つ生えていて収穫を楽しみにしてたのですが、いつの間にやら盗まれていました。我が家は通りに面していて、いろんな人が近道で庭を通り抜けて行くので小道ができてます。雑草が伸びていると、隣人から草刈りをしなさいと言われます。草刈りは病院のクリーナーさんに頼んでしてもらいます。お礼は缶ビール。ソロモンのお宅はみんなお庭の手入れがしっかりされていて、とてもきれいです。わたしもちゃんとお花植えたり野菜植えたりしたいです…そのうち。
日本ではずっと実家のマンション暮らしだったので、初めての一軒家、初めての1人暮らし(正確には今はまだ先輩隊員と2人暮らし)に毎日わくわくしています。大きすぎて掃除に時間が掛かるし、写真と文章で見返すといろいろ粗が見えますが、住めば都。2年間のんびり楽しく暮らしていきます。