ぽんのこつ

青年海外協力隊ソロモン看護師隊員の備忘録です。

青年海外協力隊の受験について②

ずいぶん日が空いてしまいました。

光陰矢の如しですね。

先日スリランカに行ってきました。
北海道の0.8倍ほどの小さな面積に8つも世界遺産があって、美味しくて、人が優しくて、程よく混沌としていて、とても魅力溢れる国でした。

f:id:hikari0408:20170519114145j:imageShigiriya rockや

f:id:hikari0408:20170519114253j:imageWorld's end!現地の人はみんなビーサンでトレッキングしてたけど、登山靴で正解だった。

 

 

さて、協力隊の受験について、続きです。

 

わたしが1回目の受験で合格できなかったのは、自分が『何ができるのか』ではなく『何をしたいか』しか考えてなかったからだと思います。
協力隊の合否を分けるのは、一番は要請とのマッチング。同じ看護職でもオペ室や眼科勤務、生活習慣病対策、臨床実習指導など要請によって求められている経験は異なります。もちろん経験が多いことに越したことはないけれど、臨床経験3年そこらではたかが知れてます。
1回目の受験では、第3希望までの要請を自分が興味のある地域看護の分野から選び、技術面接で初めに聞かれる志望理由も自分の経験をきちんと加味せずになぜ地域看護をやりたいのか、つらつらと笑顔で述べました。当然だけどこれが甘かった。
真顔の面接官(看護師)から
「基礎看護には興味がないってことね」(いやそれは言ってないし思ってないけど…)
「やったことないことやるつもりなの?無理でしょ」(ごもっとも)
訪問看護の経験は途上国の地域看護には繋がらないと思います」

「国を代表して派遣されるという自覚はありますか?」
「結局あなたは何ができるの」
「ちょっと言ってる意味がよく分からないわね」
とのお言葉を頂戴しました。言っていることはごもっともなんだけど、口調と表情がね…。途中で心は折れ、面接官の質問の内容も理解できず、自分でも何言ってるのかよく分からず。ひどいもんでした。今になって思えば、面接官が聞きたいことや質問の意図を理解できずに必死に自分を良く見せようと聞かれてないことペラペラ喋ったのが良くなかったんだなぁ、ばかだなぁ、と思えるけれど、面接室を出た瞬間の絶望感は人生で1-2位を争うレベル。むしろ結果が登録だったことに驚きました。

で、この反省を十分に生かして2回目の受験。看護師の面接会場は2つあるんですが、面接を待つ控え室での周りの人からの情報によると、どうもわたしの面接官は前回と同じ人っぽい。トラウマ…。名前を呼ばれたら面接室の前まで行って、2人くらい並んで30分くらい座って待ってるんですが、面接室から涙目になって出てくる人とか、面接室を出て開口一番「むかつくー!」と小声で吐き捨てた人がいたとかいないとか、色んな話を聞かされました。直接見たわけではないのでよく分からないけれど、面接官にむかついてもねぇ。

自分の番がきて、案の定同じ面接官でしたが、とにかく余計なことを言うんじゃないぞと自分に言い聞かせ、

希望するのは病院と保健サービスのどっち?要請を選んだ志望動機は?→要請にこだわりはありません!看護師経験は十分とは言えませんが、生活習慣病には多く携わってきたのでその経験を活かせる要請を希望しました。

糖尿病看護にも関わった?→はい!

5Sの経験は?→ありません!

母子保健の経験は?→ありません!

教育経験は?→ありません!プリセプターだけです!

プリセプターはどのくらい?→病棟で1年と訪問看護で3ヶ月やっています!

志望動機は実際はもう少し長めにいいましたが、本当にこんな感じで聞かれたことだけYES、NOで答えて、さらに向こうが突っ込んできたら簡潔に答える、を繰り返しました。他にも質問事項はちょろちょろあったけど忘れちゃったなぁ。「(経験)ありません!」を元気よく3回ほど繰り返したところで、「わかりやすくてよろしい。生活習慣病だけで勝負するということね。」的なお言葉を微笑みながら頂き、これでいいのかーと思いつつ、あとは質問というより確認をされて、手応えは特になく10分くらいで面接終了。面接の最後の方で面接官2人がソロモンの要請が合ってるかもねーなんて話をちらっとしていて、合格通知も本当にソロモンでした。

 なんかあまり参考にならなそうですが、こんな感じです。

 

協力隊は合格してからの提出物がなんやかんやとあります。自己学習レポートはやっとこ終わらせたので、協力隊講座の受講をぼちぼち開始します。レポート、レポート、レポート!

今週末は2次隊駒ヶ根訓練所の人々と初飲み会の予定です。楽しみー。