ぽんのこつ

青年海外協力隊ソロモン看護師隊員の備忘録です。

ラングス徒然まとめ〜バウロ編〜

ラングス徒然まとめ、その3


ソロモンの公用語は英語とピジン語です。
そしてそのほかに、島やコミュニティ毎で使われる独自の言語、ラングス。
呪文のようにしか聞こえないラングス。
星の数ほどあるラングス。
全然覚えられないラングス。

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以下、セントラルマキラのバウロラングスです。

わたしの住むキラキラもセントラルマキラに含まれます。

 

わたしの名前は○○○ / inau ataku ○○○
あなたの名前は? / ti atamu?
グッド / koro
眠る / mauru
飲む / tono
チュー(chew:噛む)ビートルナッツ / tamu
ダンス / mao
お腹いっぱいで眠い / inau ngau masu pasi mauru (イナウ ンガウ マス パシ マウル)
こっちきてバナナ食べて / hanu mai ngau huki (ハヌ マイ ンガウ フキ)
泳ぐ / mamanu
おはよう / mahogo tagana koro
こんにちは / ritowa koro
こんばんは / manurahi tagana koro
お腹すいた / hiyoro

 

お気に入りは、hiyoro(腹ペコ)です。おばちゃんにヒヨロ〜って言ったらhuki(バナナ)もらえます。

 

街中で「iu hao?(元気ー?)」と声を掛けられて、「seti koro!:セティコロー (ばっちりー)」とか「koro ma!:コロマー(いい感じ〜)」って答えたら、「woo! iu makira gele na-ia! bae iu faindem boe lo solomon!(ひょう!もうすっかりマキラの人間じゃないか!あとはソロモン人の旦那を見つけるだけだなー!)」と大変喜ばれます。お試しあれ。

おじいさんは山へ芝刈りに

おばあさんは川へ洗濯に。
昔話じゃありません。洗濯も食器洗いも水浴びだって川でやりますよ、ソロモン。

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よく晴れた日曜日、川に行くよーと言われよくかんないまま乗ったトラックには大量の洗濯物。

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大きな川で一斉に洗濯。

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今着てる服も髪の毛もいっぺんに洗っちゃう。

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熱々の河原の石の上に広げればあっという間に乾燥まで完了。写真撮り忘れた。
この後はみんなでBBQをして、大雨が降ってきて、乾いたはずの洗濯物はまた全部びしょびしょになって、大笑いしながら帰ってきました。愉快。

 

昨日はソロモンの独立記念日で祝日でした。

今日はその振り替え休日。なにしよ。

ラングス徒然まとめ〜アオリギ編〜

ラングス徒然まとめ、その2

 

ソロモンの公用語は英語とピジン語です。


そしてそのほかに、島やコミュニティ毎で使われる独自の言語、ラングス。


呪文のようにしか聞こえないラングス。


星の数ほどあるラングス。


全然覚えられないラングス。

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以下、マキラの南東、アオリギで教わったラングスです。

 

おはよう/omomafutanakoro
こんばんは/manurafitanakoro
おいで/raomai
もどっておいで/aporomai
行く/rao
run come/tarimai
ビートルナッツ/pua
ライム/ahu
リーフ/amasi
甘い/mamaki
ココナッツ/niu
腹ペコ/magau
満腹/masu
食べる/ngau
good tumas(とってもいいね!)/koro tefawau
わたし/inau
あなた/igo
iumi(あなたとわたし)/igiya
おっけー/uwa
ダンス/maomao
swim/mamanu
海水浴/mamanuyasi
シャワー/mamanuwai
怖い/aumagu
寒い/aumarato
takem for you(持っていっていいよ、あなたの分だよ)/taboatngago
風/loga
happy/wagewage
bae(英語でいうところのwill)/kau
水/wai
手/rimaku
足/auwaku
頭/bauku
腹/aupaku
目/maku
鼻 barusuku
口/faraku
耳/karingaku
歯/riwo
舌/mea
1 ta
2 rua
3 oru
4 fai
5 rima
6 ono
7 piu
8 waru
9 siwa
10 tangafuru

 

ワゲワゲ(happy)がかわいいですね。

ラングス徒然まとめ〜ティコピア編〜

ソロモンの公用語は英語とピジン語です。
そしてそのほかに、島やコミュニティ毎で使われる独自の言語、ラングス。
呪文のようにしか聞こえないラングス。
星の数ほどあるラングス。
全然覚えられないラングス。

 

わたしのカウンターパート、マークロイの出身はティコピアです。

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ソロモンの南東の端っこテモツ州に含まれるティコピア島は面積5平方キロメートル、島民人口なんと1200人!少数民族
今はソロモンの各州にティコピア族のコミュニティがあるので、ティコピア族の人自体はもっとたくさんいるようですが。

 

このティコピア族はさまざまな独自の文化を持っていて、とても面白いです。

 

鼻と鼻をこすり合せての挨拶(マオリと同じですね〜)、
相手が目上の人なら相手の手首に鼻をこすり合せて挨拶、
家の入り口は小さく作られていて、屈んで中に入る(茶室!わびさび!)、
家の中は立て膝で移動、
キャッサバなど芋類を数ヶ月地面に埋め発酵させた保存食を作る、
首長は地面を歩いてはだめで、移動するときは椅子に乗ったまま運ばれる、
人が亡くなったら、家族は散髪しその髪を遺体と共に埋葬する、
葬儀の後、喪に服す家族は1ヶ月間首に白いスカーフを巻く、
独特な男子の割礼儀式(詳細は割愛)

などなど…いろんな人からの伝聞なのでもしかしたら誤った情報や今は廃れているものもあるかもしれませんが。

 

ラングス紹介のつもりがティコピアの文化紹介に。
以下、ティコピアラングスです。

good morning / laui ponpongi
good afternoon / laui vasia
good night / laui tepo
I'm hungry / kuou fia kai
I'm Full / kuou e makona
I'm sleepy / kuou fia mai

thank you / aue
come / au
you / koke
hem / koiya
nem blo me / tokuigoa ko Hikari
nem blo iu / touigoa
come mitufara go / au keolo
finis / kuoti
nomoa / siei
man / tagata
woman / fafine

ポンポンギー(おはよー)くらいしか覚えてないです。

にわとりの捌き方

協力隊員ならではの経験、にわとりの屠殺。

去年の話ですが、にわとりを2匹貰い、太らせてから食べようと思ってたのにお隣さん家の犬が1匹をすーぐ噛み殺してしまったので、泣く泣く調理することに。
参考にしたのはこちら。

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この先の写真はややグロ注意です。

 

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絶命した瞬間にみるみる血色が悪くなる鶏冠。

 

お隣さんの高校生が馴れた手つきでお手伝いしてくれて、砂浜でバケツにたっぷり入れた熱湯に浸して蒸らして毛を抜く。

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丸裸になった鶏を家に連れて帰ってひとりでどーにかこーにか解体。

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内臓をわける。

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こんなに若くて小さいのに犬に噛み殺されてしまってさぞ無念だったでしょうし、わたしとしてもせっかくのペットかつご馳走の鶏を早々に仕留められてむしゃくしゃしてたので、切り分けて冷凍なんてことはしないで、一匹丸々ローストチキンに。玉ねぎとパパイヤとバジルとハチミツを和えたやつを詰める。おいしかったー。

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内臓は後日焼き鳥にしました。
ごちそうさまでした。

怪我、その後

先日の怪我は思ったより重傷で、首都ホニアラで2週間療養をしてやっと任地キラキラに戻ってきました。

 

怪我をした翌日から抗生剤を内服し始めたものの日に日にひどくなる腫れと痛み。

歩けないので松葉杖を借りました。

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初めての松葉杖にちょっとはしゃいで笑ってますけど、すごい痛かったんですよ。

 

受傷3日後の血液検査で白血球はがっつり上昇していました。

ちなみにキラキラ病院ではレントゲンとHbとWBCくらいしか検査できません。

キラキラ病院のドクターやJICAの健康管理員さんと相談して、抗生剤も効いてないし、他の日本人がいる環境で療養した方がいいだろうということで、ホニアラに行くことに。

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飛行機の中も下肢挙上。ぱんぱん。

サンダルの紐を限界まで緩めてやっと装着。

 

ホニアラについて病院に行き、蜂窩織炎の診断で抗生剤IVを開始。

日本で働いていた時に静脈穿刺の練習台にはたくさんなったけれど、本物の点滴を受けるのは初めてでにやにやしていました。

ちなみにソロモンでは、サーフロー挿入の第一選択は手背です。痛い。

わたし前腕にいい血管たくさん持ってるのに…

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新しい内服の抗生剤をもらって、首都隊員の同期の家へ。同期の家は敷地のフェンスから玄関に向かう途中で階段がすこしあるのですが、セキュリティさんがお姫様だっこで運んでくれました。

あとはひたすらベッド上安静をして、同期が作ってくれるおいしくて栄養たっぷりのご飯を食べて、2日おきの通院の日々。5日くらいで痛みと腫れはほとんど引いたものの、傷口からの浸出液がとまらず、なんやかんやとホニアラ滞在が2週間にも伸びてしまいました。

 

タイミングよく?2017年度1次隊の人の帰国の時期だったので、ちゃっかり最終報告会や送別会や空港へのお見送りに参加。

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いよいよ次に帰国する番になってしまいました。どうか10月まで、これ以上の怪我や病気なく過ごせますように…

 

アドベンチャーと怪我

NCDスクリーニングツアー2019第一弾はイーストマキラのWainoni地方へ2週間。

スクリーニングツアーでは各村を回って30歳以上を対象に

身長、体重、BMI、血圧、血糖値をチェックして保健指導をひとりひとりに行います。


森を歩いたり、川を渡ったり、海でトイレは通常営業ですが、

はじめに滞在したKarieのアドベンチャー度がこれまでとは桁違いでした。

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滞在3日目の金曜日、

丘の向こうの隣の村まで歩いて行くよと言われ向かった先は、

崖。

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全然道が分からない。

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そこを赤ちゃんを抱えてひょいひょい登るソロモンの母、強し。

平地を歩くのは遅いのに、けもの道ではとたんにスタスタ歩くみんなに着いて行くのに必死。

2回くらい尻もちをつき、途中からは写真を撮る余裕もなくなりました。

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この岸壁から下の荒ぶる海に落ちたら絶対普通に死ぬのに、

隣の村の子供たちは学校に通うため毎日この崖を超えてきてるそう。

すごい。

 

やっと到着した村では、スクリーニング検査の後でちびっ子たちに折り紙教室して、おばあちゃんと一緒に昼寝して夕方帰路に。

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帰り道に子供たちに連れてかれたのが、行きは通らなかったこの岩。

ここを登って崖を超えるのが早いと。えー。f:id:hikari0408:20190612215238j:image

案内のおじさんが引っ張りあげてくれたけど、

案の定最初の一歩で足を滑らせて落ちて岩にぶつけて左足のスネをがっつり切って流血。

すぐにお姉さんが小さな丸い石を持ってきて、

傷口に当てながら傷が大きくならないようにとおまじない。

その時はさほど痛くもないし、傷も小さかったのでまた恐る恐る崖を超えて無事に帰宅。

傷口を洗って絆創膏貼って就寝。


で、翌朝起きてみたら傷口の周辺が腫れてて、痛い。

足をやや引きずりながらボートに乗って次の村Maniateへ移動。

お昼頃からスクリーニングを始めて、夕方にはだいたい終了したものの、

どんどん腫れが広がる足、強まる痛み、発熱、頭痛…。

とりあえず解熱鎮痛剤と抗生剤を内服してまたボートで次の村Runagaへ。

その日は水浴びもせず夕飯も食べず就寝。

悪寒と患部の熱感がすごくてちょこちょこ目覚める。


翌朝日曜日、全体がパンパンに腫れた下肢と尋常じゃない痛み。

隣で寝てくれてた村の女の子の肩をかりて、トイレ(草むら)へ。

1人では歩くのもままならないので、その日は1日寝てろと言われお言葉に甘えさせてもらい1人健診を休むことに。

村のおばちゃんたちが代わる代わるきて、足をさすってくれたり、洗濯してくれたり、ご飯を作ってくれたり、お茶を入れてくれたり。

薬飲んで1日寝てたら少しは良くなるでしょーって思ってたら、夕方になるにつれどんどん強くなる腫れと痛み。

鼠径部まで痛くなりこりゃ結構な感染だわとしょんぼりするわたしを哀れんだ村のおばちゃんたちが、治るようお祈りしてくる!と行って教会に行ってきてくれました。

この村はSSECという宗派で日曜の礼拝のときにはマイクを持ったボーカル、ギター、キーボード、ドラムといったバンドがいてみんなで大合唱します。


で、お祈りから戻ってきたおばちゃんが言うには、Karieでずいぶん前に亡くなったおばあさんの霊がわたしに取り憑いてるのが視えたと。

なんでもそのおばあちゃん霊はホワイトマン(日に焼けた黄色人種ですがソロモンではホワイト)を見たのが初めてで、憑いてきちゃったんだとか。

でも私たちがお祈りするから大丈夫!と励まされ、部屋の中央に座らせられるわたし。

わたしを取り囲んで立つソロモンのおばちゃん10人とギターを持った青年。

始まる大合唱。

からのわたしの隣にいるらしいおばあちゃん霊に浴びせられる怒号。

「出て行け!帰れ!神がみてるぞ!」などとみんな口々に叫ぶ。また大合唱。

ここら辺で、不安と痛みに加えて汗だくになりながら一生懸命お祈りの言葉を叫んでくれるおばちゃんたちの優しさに泣く。

号泣のせいか発熱のせいかみんなの怒号のせいか頭がとてもぼーっとした。

最後は1人のおばちゃんがわたしの足に触れ、その場にいる全員が手を繋いでhearing pray。

思わず私も神さま助けてーと祈る。
腫れも痛みも変わらないけど、号泣したからか不安な気持ちは少しは落ち着いて、なるほど信仰って大事だなーと実感。


そして何より昨日の夕方に村にきてから寝てるだけの見ず知らずの日本人をせっせとお世話してくれて、あんなに一生懸命みんなでお祈りしてくれるソロモンの人たちの優しさと暖かさには感謝しかありません。


そのあとはおばちゃん4人に交替でおんぶしてもらいながら300Mほど離れた場所にあるサンビス(トイレ)へ。申し訳ない。


こんな状況では働けないどころか足手まといでしかないので、とりあえず1人先に家の中にトイレがあるキラキラに帰ることになり、翌月曜日の朝にボートで帰ってきました。

村のおばちゃん2人が付き添ってくれて、ボートや迎えにきた病院のトラックの乗り降りは始終お姫様抱っこ。

ちょうどこの日はWitness Mondayの祝日で病院では血液検査やレントゲン検査はできず…でも偶然居合わせた医師の診察は受けることができ、破傷風ワクチンの接種と抗生剤の継続内服と自宅安静を言い渡される。

JICAの健康管理員さんに状況報告をして、とりあえず内服の継続と明日の朝血液検査とレントゲン検査を受けるようにと指示をもらう。


家に着いてトラックから抱えられて降りる私をみてお隣さんがきてくれて、洗濯やらご飯作りをしてくれることに。ありがたい、そして申し訳ない。
村には遠くにしか水道や川がなく、土、日と2日間水浴びができてなかったので、プラスチックの椅子を手押し車のように使って、どうにか水浴びをして休む。患部もやっとアイシング。

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下肢を動かしたり立ち上がったりして血流量が上がるたびに尋常じゃない刺すような痛みがありますが、寝てる分にはまあ大丈夫。

早く腫れが引いて歩けるようになりますように。